宴で皇子たちが一堂に会しお酒が進み、飲みすぎた第十皇子はこっそり抜け出し、吐いていたところを若曦に見つかる。
若曦はその第十皇子をあるところに連れて行く。
そこは、第十皇子の為に若曦が折った折り鶴で見事に飾り付けられていた。更に誕生日の歌を歌い、第十皇子を喜ばせた。
そこを去った若曦は明玉に出くわし、二人はまた言い争いから取っ組合いになり、二人とも池に落ちてしまう。
そして、若曦は泣き叫ぶ明玉に泣くなと大声で言い放ち、そのおてんばな様子から、命知らずの十三妹と名付けられる。
しかし、この事件は若蘭を大いに憂鬱にさせ、何日も若曦は口をきいてもらえなかった。
命知らずの十三妹という名はあっという間に都中に広まった。
若曦はありとあらゆる方法で姉の機嫌を直そうとするが、若蘭は全く応じてくれない。
困り果てた若曦は泣いて姉に許しを請い、姉妹は遂に仲直りする。若曦はもう二度と勝手なマネはしないと姉に約束した。
中秋節の季節、宮廷で宴が行われることになり、若曦も参加するように皇帝からの伝言を受ける。
宮中に入ったことがない若曦が皇帝に失礼をしないように、若蘭は若曦に宮中でのマナーを教え込む。
宴当日、皇帝の耳にも命知らずの十三妹の名は届いていたようで、皆が一堂に集まっているなか、皇帝は若曦を前に呼んだ。
緊張のあまり固くなる若曦だが、皇帝の質問に「沁園春・雪」の中の詩で応じ、皇帝を喜ばす。
そして、皇帝はその宴の中で第十皇子の結婚相手を指名する。指名されたのは、明玉であった。
若曦を想う第十皇子は、自分の結婚がこのように決められるのは嫌であったが、勅命には逆らえず、受け入れるしかなかった。
若曦は皇子であっても自分の運命を決めることができないという瞬間に立ち会い、初めてこの時代、この宮廷に怖さを感じた。
屋敷に戻った時、馬車を飛び降りた若曦を見て、第八皇子は第十皇子への失恋だと勘違いする。