第11話
第八皇子は若曦を助けた後、若曦に心の中に自分がいると確信した第八皇子は喜び、今後自分が乗馬を教えてあげると約束する。
若曦は確かに心の中に第八皇子がいることは確かだが、彼の幽閉される未来を知っており、また妻がいることに、このまま思っていてもいいものか葛藤する。
そこへ突然、誰かに口を押えられる。それは、蒙古族に扮した第十四皇子だった。
京で留守を任されている第十四皇子が京を離れ塞外にやってくるのは死罪にもあたる。
第八皇子は宮中との連絡は禁止されており、第八皇子に相談があった第十四皇子は危険を冒して、塞外にやってきたのだ。
若曦は、第八皇子と第十四皇子が会えるように手筈を整える。
しかし、第八皇子を見張らせていた皇太子に見つかる。
厄介者を消すいい機会だと皇太子は曲者が出たと矢を放つ。第十四皇子をかばって第八皇子がその矢を受けてしまう。
逃げた第十四皇子を匿うために、若曦は敏敏に彼は自分の恋人であり、危険を冒して若曦に会いに来たと嘘をつく。敏敏は、若曦の恋人ならばと、自分の部屋に匿ってあげることになる。
曲者を探す皇太子は、第十四皇子が見つからずいらだちを隠せない。
第八皇子が矢を受けたことを心配した若曦は様子を見に行く。そして、二人はお互いの気持ちを確かめ、抱き合う。