第12話
第八皇子の元を訪ねてきた皇太子の前で、使用人にわざとお茶をこぼさせ火傷を負う。
矢を受けた負傷を隠すためのカモフラージュだ。皇太子は怪しむが、証拠をつかむことはできない。
蒙古人の曲者が出たと疑い結局捕まえられなかった皇太子は、皇帝から何事も慎重に行うように言われる。
若曦と第八皇子は互いの気持ちを確かめ、二人でお酒を飲んだり本を読んだり、二人だけの幸せな時間を過ごす。将来を案じて一歩踏み出せなかった若曦だが、今はこの幸せな時間を過ごそう、第八皇子の気持ちに全力で答えようと決意する。
敏敏の元で匿われている第十四皇子は、若曦とのなれそめや二人の話を聞かせてほしいと言う敏敏の相手に辟易していた。
第八皇子との相談も済んだ第十四皇子は、第八皇子と若曦、敏敏に見送られ、帰京の途につく。
そして、第八皇子は帰京したら陛下に若曦との結婚の願いを申し出ると約束する。
一方、派閥の家臣の配属について第八皇子と第四皇子は駆け引きが行われていた。
敏敏は若曦に戯曲を教えてほしいと言い、敏敏と若曦は練習し第八皇子の前で戯曲を披露する。