第九皇子が酒を飲んでいるお店に緑蕪が現れる。心穏やかでない第九皇子は緑蕪に一緒に酒を飲むように強要する。ちょうどそこへ第十四皇子がやって来て、緑蕪を助け出す。
第十三皇子はこのことを知り、第九皇子に飛びかかろうとするが、皆に止められる。
第十四皇子は第十三皇子に、もう第九皇子にこのようなことはさせないから、このことは腹に収めてくれと言う。
秋は去り冬がやってきた。
敏敏の兄の蒙古王子が宮中に訪れた際、若曦に敏敏からの手紙を携えてきた。
それを見た皇太子は突然、若曦を自分の妻にしたいと陛下に申し出たのだ。
そのことを聞いた若曦は倒れてしまう。
そして、同じくこのことを聞いた第十四皇子は第八皇子にどうやって若曦を助けるか相談に行く。
第八皇子は考えた末、皇太子の不正の証拠を蒸し返し、皇太子に打撃を与え、若曦との結婚どころではなくし、若曦を助けようとした。
若曦が体調を悪くし横になって休んでいるところへ、心配した第四皇子がやってくる。
陛下が決定するまでは望みがある、ゆっくり休んで養生しろと言って去ろうとする第四皇子の手を若曦が掴む。
まるですがるような若曦の表情を見て第四皇子は、あれほど忠告したのに全く耳を貸さないからだと言いつつも、見捨てはしないと若曦の手を握り返した。
そして、涙を流す若曦の涙をぬぐい、その場を去っていった。
翌年に皇太子は廃位になることを歴史上で知っている若曦は、来年まで時間を稼ぐことができれば、自分は皇太子に嫁がされることはないと考えた。
第十四皇子も若曦を心配して訪れて、第八皇子からの、何とか時間を稼ぐことができれば10日前後で転機が訪れるという伝言を伝える。
第四皇子も第八皇子と手を組み、皇太子の不正を調べた帳簿を以て、大臣に訴えてもらう算段だ。
一方若曦は、時間を稼ぐために、医者から処方された薬を捨て、寒空の中水を浴びて、病気を引き延ばそうとしていた。
皇帝には、皇太子の不正が訴えられた。皇帝からは、不正を調べるよう命が下った。
ということは、皇帝は皇太子を疑っているということであり、皇帝の一つの手札である若曦をみすみす皇太子に渡すことはなくなった。
若曦は助かったのだ。
若曦は以前第四皇子から贈られた木蘭のかんざしを挿し、宮中を歩いている。
前から来た第四皇子を見て、若曦は慌ててかんざしを外す。
第四皇子はそれを見て、どうして外すのだとたずねると、今までつけていなかったので笑われると思ったと答える。 そして、若曦は私を娶りたいですかと第四皇子に聞く。