若曦が私を娶りたいですかと聞いたのに対し、第四皇子は今はそのつもりはないと答える。
皇太子が若曦との結婚を願いでたばかりで誰も若曦を娶る勇気などない、しかしこのかんざしを付ける気になったのであれば、待っていろと言う。
暗に時期がくれば娶るつもりだという第四皇子の答えに、若曦は笑みがこぼれる。
ほどなくして、第八皇子の母良妃が亡くなる。若曦は良妃の屋敷の外で跪き生前の感謝と冥福を祈る。
花を眺めている若曦のもとに第四皇子が来て、自分が贈ったかんざしも耳飾りも身に着けていないのはなぜかと聞くと、首飾りはつけていますと答える。
第四皇子は続けて若曦に、いろんなことに恐れるばかりに自分の気持ちもわからないのかと問いかける。
自分の部屋に戻った若曦は、確かに保身ばかり考えてしまって自分の気持ちがわからない。
しかしこの腕輪は外すべきだと第八皇子からもらった腕輪を眺める。
いざ外そうとするとなかなか外せず、外す時の痛みに第八皇子のことを想う。
そして、若曦は第十四皇子に、腕輪を第八皇子に渡すように託す。
若曦の部屋に第四皇子からの手紙が届く。若曦はこの手紙を手本に字の練習をする。
皇帝の部屋で若曦がお茶を出しているところへ第十皇子が駆け込んで来て、明玉と離縁すると騒ぎだした。
第十皇子と若曦との仲を明玉に疑われたのだ。この騒ぎはすぐに皇帝にまで伝わり、若曦が皇帝の元へ呼ばれる。
事情を聴かれた若曦だが、十皇子とは何もやましいことはなく、すべては噂話であると説明する。
陛下からの疑いを解いた若曦は部屋に戻って、第四皇子から届いた手紙を手本にまた字の練習をする。
そこへ第四皇子がやってきて、若曦は慌てて字を書いた紙を隠すが見つかってしまう。
そして、第四皇子にこれから自分にだけは本当の話をしてくれと言われる。取り繕った綺麗な嘘よりどんなに醜くとも本当のことが良い、言いたくないことは言いたくないと言えばいいが、嘘だけはやめてくれと言われる。
若曦はその話を聞き、突然部屋の扉を閉める。
若曦は、じゃああなたも私には本当の話をしてくれるかと問い、第四皇子の手を取り、皇位と書く。
あなたはこれが欲しいと思うかと尋ねる。