第十三皇子は若曦に、今後皇子たちの皇位争いに決して関わらないように忠告した。
若曦の性格をよくわかっている第十三皇子は、第四皇子の側にいれば、若曦が仲の良い十皇子や十四皇子、そして第八皇子との争いを目の当たりにして傍観者ではいられなくなるだろうことがわかったのだ。しかし、巻き込まれればもっと苦しむことになる、第四皇子に誠実にあってくれ、他のことは考えるなと伝えた。
次の日の朝廷で、皇帝が激怒していた。第八皇子が第四皇子を陥れる計画を初めていたのだ。皇太子の廃位を扇動していたのが第四皇子だと噂を流したのだ。
皇帝が第四皇子を罰しようとしたその時、第十三皇子が前に出る。そして、第四皇子の名を語り扇動したのは自分であると告白する第四皇子にかけられた疑いをすべて自分がかぶったのだ。
これから第十三皇子は十年の軟禁生活が始まった。
緑蕪から若曦に手紙が届く。
第十三皇子の側でお世話をさせてほしいという内容であったが、第十三皇子には誰にも近づくなという勅命が出ている今どうすることもできないと誰かも相手にされていなかった。
しかし、若曦は何かできないかと皇帝に直接訴える。
そして、若曦は雨の中三日三晩跪き続けた。
若曦の事を聞いた第四皇子は若曦に会いに来る。
第四皇子は言葉をかけることはなくとも、心同じくする人がいてくれるという事を感じ、若曦の心を温めた。
そこへ第八皇子と第十四皇子もやってくる。
第十四皇子はなぜこんなことをするのかと問い、若曦はするべきだと思ったからだと答える。
そして、第十四皇子のためにも同じことをすると言う。
その後、若曦は雨のなか遂に意識を失くし倒れてしまう。