皇帝の体調は日に日に悪くなる。後継者は第十四皇子と第四皇子に絞られていた。
大方の見方では第十四皇子が優勢であり、皇帝からも第十四皇子が西蔵から京に戻るよう命令が下りていた。
そして、遂に皇帝が崩御される。
その時、側にいた大臣が皇帝は最後に、皇位は第四皇子に譲ると言い残されたと言う。
そこに第四皇子が現れ、その場にいた皆が第四皇子に陛下と呼びかけ、平伏す。
皇帝の崩御を受けその場にいたすべての者が7日間の軟禁にされ、如何なる人との連絡も禁じられる。
新皇帝の即位について大臣たちと話し合っていると第八、九、十皇子が現れ、偽の聖旨なのではないかと不服を訴える。
しかし、多くの大臣は既に新皇帝側についており、第十四皇子は数日は京に戻ることができない状況では新皇帝に従う他なかった。
第四皇子と第十四皇子の母である徳妃は、もともと第十四皇子をかわいがっていたせいもあり、第四皇子への皇位継承に疑いの目を向ける。そして、第四皇子の皇位継承を認めないと言う。
七日後、第四皇子の正式な即位も済み、若曦の軟禁も解け宮中に戻る。
そこには監禁が解けた第十三皇子の姿があった。
若曦が用意された部屋で休んでいると、皇帝が現れる。
少しの時間ではあったが、二人は長年待ち望んでいた二人だけの時間を過ごす。