第八皇子が宮中を訪れ若曦を呼びに来た。若蘭が病に倒れたという。若蘭はもともと身体が弱かったのだが、今回は最後の別れになるのではないかと思われた。
若蘭は死に際に、死んだらようやく母親や想い人の将軍に会えるから嬉しいと話した。そして、二人で西域にいた頃の思い出話に花を咲かせた。
若蘭は故郷に戻りたいと言った。しかし、皇族に嫁いでしまった自分に将軍は会ってくれないかもしれないと涙を流す。
これを聞いた若曦は、すぐさま第八皇子に若蘭と離縁してくれないかと願い出る。
皇子の離縁には陛下の許可が必要だと皆が諭すなか、明慧が若蘭の願いをかなえてあげるよう第八皇子に勧める。そして、第八皇子は離縁状を書き、明慧はそれを若曦に手渡す。離縁状を目にした若蘭は、これで安心とばかりに安らかに旅立っていった。
第九、十皇子はそれぞれ僻地に派遣され、積極的に皇帝の地位を固める行動を始めていった。
若曦が西域まで若蘭の葬儀に参列したいと願ったが、皇帝はこれを許してくれなかった。皇帝は、若曦が西域へ行ってしまうと二度と帰ってこないのではないかと怖いのだと言い、若曦を抱き寄せた。
承歓は若曦に引き取られ、宮中で過ごすことになった。若曦が承歓と愛に満ちた表情で遊んでいる姿を見て、若曦との子を持ちたいと切に思った。皇帝はそのことを若曦に伝え、私の子を産んだ笑顔の若曦を見たいと言う。
若曦は将来を知っているがゆえに一歩踏み出せないでいたが、皇帝の誠実な愛に触れ、今はこの愛に浸っていようと身を委ねた。