皇帝は若曦からの手紙を見つけ、泣きながらその手紙をじっくりと読む。
手紙には若曦からの愛が溢れており、若曦と離れてしまったことを後悔し、手紙をすぐに読めなかった自分を責めるが、若曦が亡くなってしまって埋め合わせをすることすらできなった。そして、すぐに若曦に会わせてくれと言う。
第十四皇子の屋敷では、若曦の願いの通り若曦の火葬が行われる。
若曦が灰になったあと、皇帝と第十三皇子が第十四皇子の屋敷になってくる。
そこで、灰になった若曦を見て皇帝は激怒するが、第十四皇子は今頃来てなんになると叫ぶ。手紙や密偵からの報告はどうしたと泣きながら叫ぶと、第十三皇子が皇帝は第十四皇子からの手紙も読まず、第十四皇子と若曦の様子を知らずにすむように密偵も既に放っていなかったと伝える。
第十四皇子が火葬は若曦の願いなのだと聞き、皇帝は若曦の遺灰を連れて帰ると言う。
それを聞いた第十四皇子は狂ったように私の妻だ、連れて行くなと言い争うが、巧慧が奥の部屋から現れ、若曦は皇帝と一緒にいたいはずだと、皇帝を若曦の部屋へ案内する。
そこで若曦が手の力が尽きるまで書き続けた皇帝からの手紙を手本にした習字の山を目にする。そして、皇帝から若曦に贈った贈り物や、皇帝が若曦を助けた時の矢までもが大事に取ってあった。それらを見た皇帝は泣き崩れる。
巧慧は第十三皇子にも若曦から言付かっていた手紙や品物を渡す。
風のある日、皇帝と第十三皇子は山の上にいた。そして、そこで若曦の遺灰を撒く。若曦はこれで若曦が言っていた自由な世界にいけたのかもしれないと、第十三皇子がつぶやく。
現代、病院の病室で張曉が目を覚ます。
現代に戻った張曉は、馬爾泰若曦についての情報を探す。インターネットでも探してみるが、若曦についての情報は見つからなかった。
そこで張曉が目にしたのは、他の皇子の最後の結末だった。
幽閉され続けた第九皇子は最後は毒殺され、暗くて狭い部屋で一生を終えた。
第十皇子は自由ではなかったものの、明玉と穏やかに過ごした。
第十四皇子は母である徳妃の屋敷で軟禁されたが、第十三皇子と囲碁をさすなどしてのんびりと過ごした。
第八皇子は毒酒で自害させられ、明慧と同じ墓に入った。
第十三皇子は長年の苦労が重なり若くして亡くなっていた。
最後に残った第四皇子は兄弟たちが亡くなってしまったあと、一人で皇位を守り抜いた。
現代に戻った張曉は若曦の情報が見つからず、若曦は存在していなかったのではないかと疑問に思っていたところに、清時代の展覧会を見つける。
そこで、皇帝や皇子たちにお茶をつぐ自分の姿を描いた一枚の絵を見つける。
そして、自分は確かにここにいたのだと確信する。
ちょうどその時会場内に第四皇子にそっくりの男性を見つける。若曦は涙を流しその男性を見つめると、どこかで会ったことがありますか?とだけ聞き、張曉を残してその男性は去って行った。