親戚が集まり、明哲のアメリカ行きを祝っていた。
明玉も兄のアメリカ行きを喜び、自分も兄を手本にアメリカに留学してみせると決意した。
翌日、学校から帰ってくると、自分の部屋の荷物がすべて外に出してあり、鍵がかかっていた。
明哲のアメリカ行きのため、そして明成の職探しでお金を使うために明玉の部屋は売られてしまった。
更に就職前に卒業旅行をしたいという明成には2500元出してやるという母に、
自分も成績優秀者が参加できるプログラムに参加したいから1000元出してほしいと明玉が言うと、
母は女が大学なんか行ってどうすると言う。
そして、母が選んだお金のかからない師範学校か就職するか、この二択だと言い放ち、長年いい大学に入り自分の人生を変えようと努力してきたことがすべて水の泡になった明玉は心底落胆し家を飛び出す。
父に付き添い、久ぶりに訪れた実家で明玉は通帳を見つけるが、その残高は5万元もなかった。
不思議に思った明玉は父に聞くと、母は明成に事あるごとにお金を渡していた。
そのことに腹を立てる明玉だが、父に諫められ一旦落ち着く。そして、父は母が明成に渡したすべてのお金をメモしていると明玉に打ち明ける。
明玉は父の服が古いのに気づいて父に服を一揃い全て買ってあげると、父は明らかに喜び、その喜びを隠せない様子。その喜ぶ父を見て不愉快になるのか明成。
翌日は母の葬儀の日。
明玉は会社から電話がひっきりなしにかかってくる。それを見た明成は昨日からのイライラを爆発させ、二人は人目もはばからず喧嘩しだす。そして、なんとあろうことか、母の骨壺を乗せた車を明玉が発進させたことで、骨壺が振り落とされてしまう。
この回を見ても、明玉がこども時代にどんだけ悔しい思いをしたのか、想像しただけでもわかりますよね。中国の男尊女卑がここまでひどいのか、今も続いてるのか中国人のお友達に聞いてみましたが、それは地方によっても、家庭によっても違うって、ごもっともな答えでした。笑。
でも、そんな家庭もあるってことですよね。
そして、昔の中国の家は部屋毎に住む人が違うのもよくある話で、だから明玉の部屋だけ売るという事が可能なんだとおもいます。日本人的感覚だと、ん?ってなりますけど。
息子が結婚する時には、息子の両親が住む部屋を買うというのも、中国では常識で、そのために借金をしている家庭も多くあります。その借金を返すために上海に出稼ぎに来ている人もたくさんです。もちろん、息子が結婚するくらいの年齢ですから、50代でも60代でもそんな感じで働いています。
私の妹は男の子三人いるんですけど、その話をすると「中国だったら破産するわね」なんて冗談も言われました。
ドラマの中の明成のように、親にお金をせびっている人たちのことを「啃老(ken lao)」と言います。
このドラマでもよく出て来る単語ですので、聞いてみてくださいね。