第9話
皇太子が廃されることが決まり、宮中では皇太子が誰になるかの噂が飛び交い、空位になった皇太子の座をめぐり、皇子や大臣たちの水面下での駆け引きが始まる。
そんななか第八皇子は若曦に恋文を送り、若曦は顔を赤らめる。
第三皇子が皇帝に、皇太子が失態を犯したのは、第一皇子が妖術で操ったせいだと報告する。
第一皇子の屋敷を捜索すると報告の通りに呪いの人形が発見され、第一皇子は平民へと落とされる。
歴史を知っている若曦は、第八皇子がこの機会に乗じて皇太子を狙うのは危険であると、第八皇子に伝えるべきか葛藤する。
一方で第八皇子は、大臣たちに皇太子の復位を反対するよう扇動するよう指示を出す。
そんな中、第四皇子は宮廷に出入りすることもなく、この件に一切関わることなく過ごす。
ある日若曦の元に使いのものが訪ねて来る。第八皇子からだと思った若曦だが、贈り物の首飾りの花が木蘭だと気づき、第四皇子からだとわかる。
第八皇子に忠告すべきか迷っていた若曦だが、歴史は変わらずとも自分が後悔しないようにできる事をしようと第八皇子に手紙を渡すことにする。
その手紙を届ける途中、第四皇子に会う。
第四皇子は乗馬を教えたあの日は若曦の気持ちを勘違いしたが、口づけをしたことを後悔はしていないと伝える。そして、なぜ首飾りをつけていないのか、遅かれ早かれいつか喜んでつける日が来ることになると言う。
結局、第八皇子に手紙を渡すことはできず、これも天意なのかと感じる。
その後、30名もの大臣が第八皇子を皇太子に推す上奏文を皇帝に送る。
このことにより、第八皇子が大臣を扇動して自分が皇太子になろうと結託したと、皇帝は激怒する。
第十四皇子は、自分の首をかけて第八皇子をかばう。
皇帝は更に激怒し、剣を手に取ったところで、他の皇子たちが止めに入る。
第十四皇子は、死罪は免れるが棒打ちの刑、第八皇子は爵位をはく奪され、他の皇子も謹慎となる。
第八皇子を心配する若曦のもとに、第八皇子からは案ずることなかれとの手紙が届く。
皇帝は今後第八皇子を擁護するものがあれば誰であれ死罪にすると言い放つなか、若曦は跪き第八皇子の許しを乞う。
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