中国宮廷女官若曦 第22話

中国宮廷女官若曦

第22話

第四皇子が菊を眺めながら宮中を散歩していると第十皇子に会う。
若曦と明玉も同じく散歩していた。
二人はお互いに長年の行き違いを話しながら、互いに心を開き談笑していた。
その時、その近くで鳥を射って遊んでいた第四皇子の息子の放った矢が若曦たちの方に飛んできた。

それを見た第四皇子は若曦の方へ駆け出し身を挺して若曦を助けた。
肩に傷を受けた第四皇子になぜ助けたの?と聞くと、守りたかったからだと言う。
若曦はその言葉を聞き、その矢をこっそり持ち帰った。

皇帝は再び塞外に遠征に来ていた。母親の命日にお参りするため塞外を離れていた第八皇子は塞外で行われる祝宴に何を贈るか考えていた。
第八皇子は隼を皇帝に贈ることにした。
しかし、皇帝の元に届けられた時には隼は息も絶え絶えの瀕死の状態だった。

これにより、皇帝の怒りを買った第八皇子は釈明の機会を与えることもなく、完全に皇位への道を断たれたのだ。

多くの者がこの件は第十四皇子の仕業ではないかと考えた。
第八皇子の失脚で一番得をするのは、今や皇帝の寵愛を受ける第十四皇子だと考えるものが多かった。それは第八皇子も同じであった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました