中国宮廷女官若曦 第23話

中国宮廷女官若曦

第23話

若曦が突然皇帝より呼び出しを受ける。
皇帝は若曦の結婚相手を選んだのだ。そして、その相手は第十四皇子だった。

しかし、若曦はその結婚を辞退し、勅命に背いた。これは大罪である。
若曦は棒たたきの刑と、太監の衣服を洗う浣衣局に移されてしまう。
浣衣局は環境も悪く、仕事も厳しい場所である。

若曦の事を聞いた第十皇子と第十四皇子はどうするか相談する。
第十皇子は衝動的に皇帝に許しを請いに行こうとするが、なぜ罰を受けた事情が分からないままでは何もできないと、第十四皇子が若曦のもとへ事情を聴きに行く。

第十四皇子が薬を持って若曦の元をたずねる。第八皇子のために懇願したのかと聞く。
しかし、若曦はそうではないと言う。その様子に第十四皇子は自分の事を信用していないのかと怒る。
そう言いながらも、若曦の身を案じつつ、身辺の品を若曦の姉若蘭の元に届けてくれた。

第四皇子が収穫したばかりの米を持って陛下の元に来ていた。
陛下はその素晴らしい出来に喜び、第四皇子に政に戻ってこないかと声を掛けるが、
第四皇子は農耕をして暮らす今の生活こそが望んでいた生活だと答える。

第四皇子が朝廷を去るとき、李徳全が若曦のために第四皇子からも陛下に口添えできないかと聞くと、第四皇子はこれを冷たく断る。
全ては若曦と第十三皇子を助けるためと、第四皇子は拳を握りしめた。

若曦が浣衣局に移ると、朝から晩まで大量の服を洗う生活に慣れずにいた。
数日過ぎると若曦の手は荒れ切っていた。

ある日、第四皇子が若曦に会いに来る。若曦の荒れ果てた手を見て心痛めるが、若曦はここでは毎日服を洗っていればいいから、心配事は少なくなったと笑う。

なぜ罰を与えられたのかと第四皇子が聞くが、若曦は理由は言えないと言う。
しかし、落ち着けば若曦を娶ることを皇帝に相談するという第四皇子には事情を話すしかなく、
第十四皇子との結婚を断ったのだと打ち明ける。
宮中から出られる機会なのになぜだと聞くと、若曦は自分の心に従っただけと答え、
感動した第四皇子は必ず若曦との結婚すると約束した。

若曦が部屋に戻ると同部屋の待女たちが、若曦の持ち物をこっそり盗んでいた。
若曦は第四皇子から贈られた木蘭のかんざしと鼻煙壺だけは返すように言うが、盗んでいないと言い張る。若曦が後悔することになるわよと言うと、一人が木蘭のかんざしを床に投げ捨てる。
その拍子にかんざしは壊れてしまう。

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