中国宮廷女官若曦 第29話

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第29話

徳妃が危篤になる。しかし未だ皇太后への即位は受け入れず、第四皇子が皇帝に即位したことを許していなかった。皇帝に、私の息子ではない、反逆者だと罵った。
そして第十四皇子が北京に戻る前に、徳妃はあの世へ旅立った。

母の亡骸を前にして、第十四皇子は皇帝に向かい母に指一本触れるなと言い放ち、そのまま意識を失くしてしまう。

その後、薬も飲まずにいる第十四皇子に若曦は自分の身体を大切にして元気になってと慰めた。
第十四皇子は若曦に、先帝が崩御した時、先帝は本当に第四皇子に皇位を譲ったのかと聞く。
若曦はあなたまでそんな噂話を気にしているのかと答えることで、第十四皇子はようやく皇位を諦めることができ胸のつかえを取ったのであった。

第八皇子が陛下の怒りに触れ、一晩跪けと罰を受けることになった。若曦は皇帝に嘆願に行こうとするが、第十三皇子から止められる。第八皇子の事を思うなら何もしない方がいい、逆に皇帝の怒りが増して第八皇子を貶めることになると忠告する。

これを聞いて若曦は先帝の位牌の前で跪き続けた。跪き続ける若曦を見た皇帝は、早く立て、これは命令だと言う。
若曦は命令であれば立ちますと言い、今度は一晩立ち続けた。そして、今度は立ち続ける気かと、皇帝は怒りを露わに、第八皇子は既に屋敷に帰らせたと伝える。

若曦は玉檀のいる部屋に身を寄せた。そこで宮中の噂に惑わされず静かに過ごしたいと願った。
第十三皇子が若曦をたずねて来た。そして、若曦になぜ二人は寄り添えないのだ、手放せるものは、手放すべきだと諭す。

皇帝の使いがやってきて、若曦を迎えに来たと言う。拒んだ若曦であったが、最後は皇帝の元に戻って行った。戻ってきた若曦を見て皇帝は、もう機嫌を直してくれと手を取り、二人はようやく仲直りをする。

翌朝、肩の不調を見せた皇帝を待医が診察すると、就寝の際何かに抑えられたのではないかと診断される。それを聞いた若曦は顔を赤らめ、慌ててその場を去ろうとする。その姿を見て皇帝と第十三皇子は笑い合った。

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