第5話
第十三皇子は第十四皇子に自由、平等を知っているかと問い、これらは若曦がいうところの現代人の思考だと話す。
若曦は現代人とはなんだ?と第十四皇子に問われ、答えにつまっているところに、明玉が騎乗し見事な馬術を披露する。
明玉は皆から褒められ得意げになり、わざと若曦にも馬術を披露するようにけしかける。
馬に乗ることができない若曦が困っていると、姉の若蘭が自分は訓練を受けたことがあるので、
自分でよければ馬術を披露すると自ら申し出る。そして、素晴らしい馬術を披露し、喝采を浴びる。
第八皇子は若蘭を追い、もし自分に非があるなら償うから夫婦としてやり直そうと話すが、若蘭には拒否されてしまう。
若曦と第十三皇子は第十皇子の結婚の日、お互いに失恋で悲しんでいたと思っていたのは誤解だったと知る。第十三皇子はその日、母親の命日だったから悲しんでいたと話す。
第十三皇子はまた若曦を飲みに連れだし、そこで自分の友人の緑蕪を紹介する。三人は話に花が咲き、遅くまで語り明かし、若曦はここで二人の知己を得る。
若曦が屋敷に戻ったときはすでに遅く、自ら若蘭に遅くなったことを謝る。
そこで屏風の馬の絵に見入る姉の様子に、屏風の中の人が好きなのかと聞くと、若蘭は私に馬術を教えてくれた人だという。
若蘭は第八皇子が若蘭を側室として迎えたいと若蘭の父に申し出た時の話を始める。
将軍を想っていた若蘭は泣いて拒んだが、結局は第八皇子に嫁ぎ、子を身ごもったこと。その後将軍が戦死したという知らせを受け流産したこと。
そして、将軍が戦死した原因は、第八皇子が将軍の事を調査していることを知った父親が将軍を前線に送ったせいだと知り、直接手は下していなくても、将軍を死に追いやった第八皇子を許すことは到底出来ないと言う。
第八皇子に部屋に呼び出された若曦、第十三皇子とお酒を飲んだことを叱責されるかと思った若曦は緊張するが、そんな若曦に第八皇子は突然若曦の手を取り、腕輪を送る。
部屋に戻ると、その腕輪を見た若蘭が、これは珍しい鳳血玉だと言い、第十三皇子からもらったのだと勘違いする。
まもなく妃選びの時期になり、皇子たちは各々若曦の身を案じる。
大晦日の日、いつも明慧のもとで過ごす第八皇子が今年は若蘭のもとで過ごすと言い出し、明慧は不機嫌になる。
いつもは静まり返っている若蘭の部屋が、賑やかな大晦日になる。しかし、徹夜に慣れない若曦はうとうとする。
その傍らで、若蘭が第八皇子に妃選びのことについて心配していること、若曦は第十三皇子と仲が良いので、二人を取りなしてほしいと申し出る。
第八皇子は若曦のことは悪いようにはしないと約束する。
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