明玉と石天冬は蘇大強と付き添い、穏やかな時間を過ごしていた。蘇大強は、昔の明玉が子供のころの話を始める。
ある日、蘇大強は石天冬の店に行こうとバスに乗るが、どこで降りればわからなくなる。1時間後も店に来ない蘇大強を心配し、石天冬と明玉はあちこち探すが見つからない。その時、派出所で蘇大強を保護していると電話がかかってくる。以前の家の近くをうろうろしていた近所の人が連れてきてくれたのだ。そこで、警察官から認知症の老人の同じような案件はたくさんある。何かあってからでは遅いと忠告される。
家に帰り、これまでの事を振り返る明玉。そして、ある決心をする。
翌日、老蒙のもとを訪れ、衆誠の職を辞し蘇大強のお世話に集中したいと伝える。老蒙は明玉に無期限の長期休暇を与え、社長の席は残しておくと言う。そして、衆誠も明玉の家だからいつでも帰ってこいと言われ、明玉は感謝の気持ちであふれる。
大晦日になった。石天冬の店で過ごしていた蘇大強は再びいなくなる。
再び明玉は必死に探します。明玉は以前の家の近くで蘇大強を見つけますが、明玉の事がだれかわかりません。その手には学習ドリルが握りしめてられました。蘇大強は、苦労して貯めたお金でやっと明玉に学習ドリルを買うことができたと言います。それを聞いて、明玉は泣き崩れます。父親の記憶の中に明玉に学習ドリルを買ってあげられなかったことをずっと悔やんでいたのです。
大晦日の夜、二人の兄は遠くの外国の地ですが、全員でビデオ通話をし、新年のあいさつをし合います。明玉は父の側で過ごし、家族の愛を感じ、明玉は今までで一番幸せな新年だと感じます。
お正月、明玉は以前の家を訪れ、新年の飾り付けをします。そして、突然自分が幼いある日、兄にいじめられ泣いていると、母が温かく抱きしめ慰めてくれている様子を思い出します。
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