第24話
第十皇子と第十四皇子が若曦に会いに来た。
そして、第八皇子の病気が重い状態であることを伝え、なにか言付けはないかと聞くと、若曦は若蘭への手紙を二人に託した。若曦は若蘭と第八皇子に手放すべきものは手放すべきだと伝えた。
皇帝のもとに西蔵が占領されたとの知らせが来るが、重臣らは西蔵への出兵に反対する。
内外に問題を抱えたまま、皇帝は第十四皇子を大将軍王として出陣を命じた。
大勢の兵を率いて出陣する威風堂々とした姿に後継者は第十四皇子ではないかと皆が口々に噂した。
第四皇子は長年農耕に携わった結果、皇帝の信頼を取り戻し再び政に加わることになった。
そして、その頃第十三皇子と緑蕪に女の子が生まれる。第四皇子の元で育てられることになり、第十三皇子からの願いで若曦が名付け親になり「承歓」と名付けられた。
第十四皇子に数々の戦に勝ち、宮中では大英雄になっていた。その第十四皇子が凱旋し、若曦を訪ねて来た。
第十四皇子は若曦との結婚を皇帝に二度も願い出たがその度に認められなかったこと、そして再び皇帝に願い出たが、陛下より若曦が第十四皇子との結婚より太監の服を洗っている方がいいそうだと聞いたと言う。そんなに自分と一緒になるのが嫌なのかと若曦に聞く。
そして第十四皇子は、塞外で若曦に救われて以来、誠実に若曦に向き合ってきたつもりである、答えはいつまでも待つつもりだから、もしここを出たくなった時はいつでも言ってくれと優しく微笑む。
皇帝の身体は徐々に弱っていき、食も細くなり、柔らかい食べものを所望された。そんななか若曦が宮廷に呼ばれる。食の細くなった皇帝に若曦の作った茶菓子を食べてもらうためだ。
皇帝が茶菓子を一口食べると、すぐに若曦が作ったものだと気づき、若曦は再び陛下のもとで仕えることになる。
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