第1話
2011年のある日、彼氏と喧嘩しもみ合った拍子にトラックに牽かれ意識を失くしてしまった張曉。
目覚めるとそこは清の康熙帝の時代で、自分は張曉ではなく、馬爾泰将軍の次女若曦になっていた。
側にいた侍女、功慧が言うには、階段から落ちて意識を失っていたのだという。
そして自分は第八皇子、八貝勅の側室である馬爾泰若蘭の妹であり、3カ月前に屋敷に越してきたばかりだと聞く。
姉の若蘭は若曦に良くしてくれるが、自由気ままな現代社会で生きてきた若曦にとって屋敷の中だけでの生活は窮屈で耐えられず、早く現代にどうにか戻りたいと願う。
ある日、功慧を連れて外へ遊びに出かけ、現代でトラックに牽かれた時にいた人にそっくりな人物に出会う。その人になんとか話を聞きたいと追いかけているうちに馬の列に飛び出してしまう。
馬に牽かれそうになった瞬間、タイムスリップしそうになるが、ギリギリのところで助かり、意識も戻ってくる。寸前で馬を止めたのは、次期皇帝雍正帝になる第四皇子だった。しかし、一言も発することなく、冷たい視線だけを残し去って行った。
屋敷に戻るとこっそり外へ抜け出した若曦のせいで、使用人は罰を受け、姉の若蘭は第八皇子の正室明慧から責任を問われていた。
怒った若曦は、明慧と取っ組み合いの喧嘩になり、姉の若蘭を困らせるのであった。
つまらない屋敷の中での生活で、若曦は自然と皇子たちと仲良くなる。特に単純で裏表のない第十皇子とはいつの間にか仲を深めた。
ある宴会の日、暑くてこっそり部屋を抜け出した若曦をたまたま第八皇子が見つける。若曦が泣いていると思った第八皇子は、若曦に優しくハンカチを差し出し、若曦は、なんとも言えない感情を抱く。
第八皇子は若蘭と子供を持ちたいと考えていたが、若蘭はこれを頑なに拒み、毎日お経を唱える日々を過ごしていた。
現代に戻りたい若曦はもう一度こっそり外に抜け出し馬に牽かれようと試みる。馬の列に飛び出してみるが、また第四皇子と第十三皇子の馬に出会い、第十三皇子が機敏に馬を止める。
これを見た第四皇子は若曦が故意に死のうと思って馬に牽かれようとしていることに気づき、
若曦にもし死にたいのであれば、次は手綱を引かないと若曦に警告する。
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